
「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。
思いもよらないところに影響が及ぶということのたとえで、よく知られていることわざです。
しかし、よく知られていることわざの割には、どうして風が吹くと桶屋が儲かるのかをきちんと説明できる人は、そんなには多くはないようです。
どうして風が吹けば桶屋が儲かるのかの流れは、次のようになります。
1. 強い風が吹く。
↓
2. 砂ぼこりが立つ。
↓
3. その砂ぼこりが、目に入る。
↓
4. 目に入った砂ぼこりのため、目が見えなくなる。(失明する)
↓
5. 失明すると、三味線を弾く職業に就く人が増える。(当時、失明した人が就けた職業)
↓
6. 三味線を弾く人が増えれば、三味線が売れる。
↓
7. 三味線が売れるので、どんどん三味線を作る。
↓
8. 三味線には猫の皮を使うので、猫がたくさん捕まえられて猫の数が減る。
↓
9. 猫が減れば、ネズミが増える。
↓
10. ネズミが増えると桶をかじって壊してしまう。
↓
11. 桶が壊れれば新しい桶が売れるようになり、桶屋が儲かる。
「風が吹けば桶屋が儲かる」というのは、いってみれば「こじつけ」で、「風が吹く」ことと「桶屋が儲かる」こととは、直接的には結びつきません。
それを強引に結びつけているところに、このことわざの面白さがありますね。
スポンサーリンク
ラベル:桶屋が儲かる